たくさんある!看護師の活躍のフィールド

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老人ホームで働く

老人ホームには4つの種類があり、施設の種類によって方向性が少し違いがあります。
① 特別養護老人ホームは、介護老人福祉施設という正式名称があります。比較的介護度の高い要介護者がほとんどです。医師は必要とされているのですが、主として介護と看護が重要視されている介護施設です。
② 介護老人保健施設は、介護保険の施設で、医療と介護を重視して、リハビリが中心に行われ、在宅復帰を目指しているところですので、医師の他に、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が必要常駐しています。
③介護療養型医療施設は、療養期間が長期に必要な、要介護者の対応をしています。比較的病院に近い立ち位置で介護度の高いひとが多いです。
④ 有料老人ホームは、民間企業が経営をしていて、経営方針や雰囲気は施設ごとに違いがあります。
看護師にとって老人ホームでの仕事は、病院勤務と比べると、夜勤や残業が少ないこととか、医療行為が多くなくてその上人の生死に関わることもすくないことがあります。家庭との両立を考える人には、復職の場合も含めて魅力的なところです。
有料老人ホームでは、入所者との接する時間が長いので、ゆっくりじっくり向かい合い、見守り、サポートができることは、看護の仕事では望む人が多いところです。ですので、体力的にも精神面でもハードさが少ない分、余裕のある看護ができます。
介護度の比較的に低い人が第二の人生として選ぶケースも多いようです。
有料老人ホームの仕事は、求人数が少なく、夜勤などの無い分収入が少なくなります。医師が常駐しているところが少ない点で、看護師の緊急時の対応は重要になり、オンコールの制度が導入されているところでは、時間外や休日勤務がある場合もあります。
有料老人ホームでは、介護士も一緒に働いていることが多いので、対遇の点とか、人間関係が問題の場合もあります。
経営が民間の企業ですので、レポートやインシデント、報告書などの提出も多いので、慣れていない場合には、看護の仕事とは違うので困るひともいます。
老人ホームでの看護師の存在は重要視されています。老人ホームは医療施設ではないので、医療の面の資格を持っている人が他には医師以外にいないところが多いので、やり甲斐は大きいです。
老人ホームでの仕事は、生活を前提とした看護があります。
1生活ニーズを優先する看護、長期的かかわり
2日常生活の中で必要とされる看護
3予防を意識した看護(個々の健康状態の維持、集団感染予防)
4生活の延長線上にある自然な看取り
というものです。
   参考:看護師の再就業支援研修