たくさんある!看護師の活躍のフィールド

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訪問看護師の働き方

高齢化社会に伴い、需要が増えてきているのが訪問看護師という働き方。近年希望者の数は増えているものの、その数はまだまだ余裕とはいえないようです。では、訪問看護師の仕事をする上でのメリット、デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

 まず、訪問看護師の業務は基本的に日勤、派遣先のお宅を自宅近くに選べる、固定休であるという魅力があります。
 職場によっては緊急呼び出しが夜中にかかる事もあるので完璧な日勤とはいえませんが、病棟勤務の多くが夜勤や交代制の勤務をハードだと感じている以上、原則的に夜勤がない職場というだけで魅力的なのでしょう。
 そういった意味でも訪問看護師の精神面のメリットはとてもあるようで、同僚や先輩看護師といった人間関係のトラブルに巻き込まれず、一人で自身のプランに沿った看護を出来るのはとてもやりがいがあるようです。
 が、一人で業務を行う分その責任能力はとても求められますから、看護師としての高い技術力と判断能力、そして豊富な看護知識が求められるといえるでしょう。

 また、訪問看護をするのは基本的に病気や障害などで医療機器を使用しながらでも、病院ではなく自宅で最期まで暮らしたいという患者になります。その為、そのほとんどが寝たきりの患者。話す事もままならないという事もあります。そこで訪問看護師に求められるのが、患者との関係以上に介護者となる家族とのコミュニケーション能力です。
 というのも、現在介護者と患者の関係のほとんどが夫婦、あるいは親子とされており、同世代あるいは離れていても40~60代のお子さんが看ているという、いわば老老介護と言われている状態なのです。そこで看護師は、介護者は処置や患者の症状について困っている事や気にしている事はないか、介護者自身の体調の疲れや悪化はないかといった事も病棟勤務以上に気にかける必要があります。
 そして必要があれば、担当の介護支援専門員(通称ケアマネージャー)に相談し、他の介護支援事業所(グループホーム、ディ・サービス、訪問入浴など)と連携。なかには、患者と介護者が余生の楽しみとして行きたいという温泉旅行や観劇などに同行し、患者の緊急時に備えながら介護者の介護負担やストレスを少しでも軽減するお手伝いをします。

 病棟勤務とは一味も二味も違う内容の仕事ではありますが、その分1回ごとに得られる仕事のやりがいはとても大きく、長続きしやすいという訪問看護の仕事。あなたもぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか?